ガス給湯器は、4つのメーカーがあります。
- リンナイ
- ノーリツ
- パーパス
- パロマ
このうち、リンナイとノーリツが国内シェアのほとんどを占めていますから、この2つに絞って比較をします。
当サイトは、「いえすと」という業者さんをおすすめしています。
目次
メーカーによって変わるので注意したほうがいいこと
どこのメーカーも、技術的にはほとんど変わらないので、あまり気にしなくても大丈夫、なのですが。
違いが「まったくない」わけではありません。
これだけの違いがあります。
- オプション品が違う
- リモコンデザインが違う
- ゆらぎのシャワーはリンナイだけ
- 停電モードはリンナイだけ
- 熱洗浄配管クリーンはノーリツだけ
- 井戸水を使用する場合は機種を選ぶので注意
オプション品の違い【コレが一番の違い!!】
- リンナイには「美・白湯」
- ノーリツには「マイクロバブル」
というオプション商品があります。
これらはメーカーの独自商品で、互換性がありません。たとえば、「リンナイの給湯器を使っていて、ノーリツのマイクロバブルを追加したい」ということはできません。
リンナイ「美・白湯」と、ノーリツ「マイクロバブル」の違い
リンナイ 美・白湯 |
ノーリツ マイクロバブル |
|
設置価格の目安 | 10万円~15万円 | 3~5万円 |
戸建てに設置 | 設置可能 | 設置可能 |
マンションに設置 | 配管工事が必要なため難しい | 設置可能(条件あり) |
お湯の色 | 白濁(真っ白) | 透明(変化なし) |
バブルのサイズ | 20マイクロメートル | 60マイクロメートル |
リンナイの独自製品「美・白湯」とは?
高い圧力でお湯の中に空気を溶け込ませる、リンナイ独自のシステムです。
専用の循環口より、約60マイクロメートルの細かな気泡を浴槽に放出します。肌に当たるマイクロ気泡が、湯あたりをやらわかくしてくれます。
お湯は「真っ白」になります。
お湯に溶け込んでいるのは空気なので、科学的な刺激はありません。もちろん飲んでも大丈夫ですから、赤ちゃんにも安心です。
ノーリツの独自製品「マイクロバブル」とは?
独自の浴槽金具の内部で、お湯と空気を混ぜ、20マイクロメートルという微細な気泡として放出します。
浴槽内にお湯の流れを生み出し、温かいお湯でお肌を包みます。

マイクロバブルのメリット
- 芯まであたたまる
- 湯冷めしにくくなる
- 気泡が静かにはじけ、リラックス効果がある
- 肌や産毛に泡が付着し、さすりあげられるような心地よい感覚
- 角栓がとられ、肌が綺麗になる
- 冷え性の方におすすめ!
詳細は、ノーリツ公式ページで!
こちらも、お湯に溶け込んでいるのは空気なので、科学的な刺激はありません。もちろん飲んでも大丈夫です。赤ちゃんや、敏感肌の方にも安心です。
「美・白湯」「マイクロバブル」どちらがおすすめか?
機能としては、ともに「すごく小さな泡を作る」というものです。どちらも、保温効果が高まったり、毛穴が整ったり、という効果があり、メーカーが謳う効果効能に変わりはありません。表現方法の違いでしょう。
泡のサイズはマイクロバブルのほうが小さいのですが、「単純に小さければいい」という話ではないように私は思います。とはいえ、泡のサイズによる効果の比較データはないようなので、残念ですが科学的な根拠はお示しできません。
ちなみに、私はどちらも入ったことがあるのですが。しかし、どちらのほうが良いか、と聞かれると、好みかな?? というのが正直なところです・・・。
リンナイ「美・白湯」は、お湯の色が真っ白になるので(本当に真っ白です!)お湯が変わったなあ!という感覚があります。ノーリツ「マイクロバブル」のお湯の色は変わりません。
ちょっとバブルを試してみたいなあ、というのであればノーリツの「マイクロバブル」が価格としては安価で手が出しやすいとは思います。マンションでも設置できるのが嬉しいですね。
一風変わったバスタイムを楽しみたいのであれば、「美・白湯」を設置してみてはどうでしょう? 戸建てならではの贅沢です。特に、赤ちゃんのいらっしゃるご家庭では入浴剤を使えないですから。入浴剤代わりにお湯の色を変えることができるのは「美・白湯」だけです。感覚的なものですが、お湯の色が見た目に変わると、バスタイムが楽しくなりますね。
リモコンデザインの違い【好みの話】
各社リモコンのデザインが違います。ただし、基本的な機能は同じです。
好みの問題ですね。
リンナイとノーリツ、どちらのリモコンがおすすめ?
どちらも大差ないのですが、コードレスタイプはリンナイだけ。
コードレスリモコンでなければならない環境であれば、リンナイ一択です。
他に明確な違いはありませんから、見た目が好きなリモコンがあればそれを選んでもよいかとは思います。
特に気にならないようなら、安いものを選んでおくと良いでしょう。給湯器本体の機能は変わりません。
ゆらぎのシャワーはリンナイだけ
「ゆらぎのシャワー」とは?
“1/fのゆらぎ”をシャワーに応用。適温と低温を約10℃の間でゆらぎ運転。身体をリラックスさせると同時に、湯冷め防止の効果もあります。
不規則に温度を変動させることで、シャワーにリラックス効果がありますよ、という機能。
私は、お客さんから「いい」という話を聞いたことはありませんが、、、どうなんでしょう。
井戸水を使用する場合は注意
井戸水、温泉水といった、水道水ではない水には、不純物が多く含まれているために、通常のラインナップでは「対応できない」としています。故障の際の保証もされませんから注意してください。
ただ、井戸水専用の機器がありますから、そちらを採用なさってください。
一部メーカーは取り扱いがありません。
メーカー | 可否 |
リンナイ | 対応製品あり |
ノーリツ | 対応製品あり |
パーパス | 対応製品あり |
パロマ | 対応なし |
停電モードはリンナイだけ
停電モードとは?
万が一停電となった場合でも、ガスと水道が使用可能であれば、停電対応ユニット(別売品)を自動車のアクセサリーソケットに接続して給湯のみ使用することができます(給湯能力約6号~14号限定。湯はり、おいだき、温水暖房は使用できません)。
停電時でも、自動車から電源を供給して、シャワーが使えます。
機能は限定されています。
- 給湯のみ(追い焚き、暖房不可)
- 能力は最大でも14号まで
あくまでも緊急時の応急的なものですが、シャワーが使える、という安心はあります。
現時点(2019年9月)では、他のメーカーの給湯器は対応していません。リンナイ独自の機能です。
変わらない、またはほとんど変わらないので気にしなくて良いこと
- 価格
- 故障率
- 保証
- 性能
- ランニングコスト
- サポート
これらの点については、どこのメーカーでもほとんど差はないので期にしなくて良い」と考えています。
もちろん、各社に寄って微妙な特色、カラーの違いのようなものはあるのですが、実際に使ってみて「なるほど」と思えるような違いはないでしょう。
価格の違いは気にしなくて良い
同じ機能を持った商品を選ぶと、ノーリツ、リンナイ、ともにほぼ同じ金額になります。
「このリモコンがいい」だとか「●●メーカーにしかない機能が気に入った!」というのでなく、特に希望がない場合は、メーカーについては業者さんのおすすめを選んでおいて問題ありません。
というのも、同じメーカーから大量の給湯器を仕入れたほうが、安く仕入れることができるケースが多いのです。
例えば、ノーリツの商品を主に仕入れている業者さんでしたら「ノーリツのほうが安く提供できます」と言うでしょう。それは、ノーリツの製品が安いからではなくて、その業者がノーリツをたくさん仕入れているから安い、のです。
ですから、業者さんのおすすめを選んでおくと良いでしょう。
故障率の違いは気にしなくて良い
故障率も、メーカーの違いというより、実機の当たり外れのような誤差と考えて差し支えありません。そもそも、部品一つ一つを取るとどこも大差ありませんし・・・。
インターネットでは、いろいろな人が、あのメーカーはどうとかこうとかご意見を述べていますよね。確かに、各社の特色のようなものはあるのですが、だからといってどのメーカーも手を抜いているわけではありません。
大手メーカーの商品ならば、故障率の違いでメーカーを選ぶ必要はないと考えていただいて良いですよ。
保証の違いは気にしなくて良い
メーカー | 無料で保証する内容 |
リンナイ | 通常1年、ベターリビング認定品は2年。 別途「あんしんの3年保証」に申し込むと3年に延長。 →詳細ページ |
ノーリツ | 通常1年、ベターリビング認定品は2年。 →詳細ページ |
パーパス | 通常1年、ベターリビング認定品は2年。 →詳細ページ |
パロマ | 通常1年、ベターリビング認定品は2年。 →詳細ページ なお、ブライツシリーズは5年に延長可能。 →詳細ページ |
各社微妙な違いはありますが、さほど気にする必要はないと判断しています。
また、各社ともに、有料での保証延長(最長で10年)制度を設けています。
料金は5年で5,000円程度、10年で25,000円程度。
ただし、これはメーカーの保証に加え、店舗が保証をしているケースもあるので一概にいえないのです。料金内で10年保証をしている店舗もありますしね。
性能の違いは気にしなくて良い
「お湯を作る」という点については、どこのメーカーも違いはありません。
性能には差はないと考えて良いです。
強いて言うなら「リモコンの使い勝手」は、メーカー(というより、機種によるのですが)によって、そろぞれ好みが分かれるので、気に入ったものを選ぶと満足できると思います。
ランニングコスト(燃費)の違いは気にしなくて良い
どの給湯器メーカーも、ランニングコスト(燃費)に違いはありません。
実際に確認してみましょうか。
メーカー | エネルギー消費効率 | 消費電力 | 待機電力 |
リンナイ 機種:RUF-E2405AW |
94.3%(給湯:95%、ふろ:92%) | 115W | 0.9W |
ノーリツ 機種:GT-C2462PAWX |
94.3%(給湯:95%、ふろ:92%) | 95W | 1.2W |
まず、エネルギー消費効率、というのが、ガスの消費量です。メーカーが違えど全く同じですね。ガス消費量は全く同じと考えていただいてOKです。
次に消費電力ですが、ややノーリツに軍配がありますね。
ただ、これ、20Wの差が与える影響はごく僅かです。
1日1時間利用したと仮定して計算すると、約200円です。
1時間✕20W✕365日=7300Wh(7.3kWh)
7.3kWh✕27円=197.1円
※電気単価を1000Wh(=1kWh)あたり27円に設定します。
1年間で200円の差ですね。10年間で2000円。
チリツモというより、さすがにこれは誤差範囲でしょう。
実際には、同じメーカーでも選択する機種によって微妙な違いはありますから、同じ計算通りにはならないと思われますが、燃費に関しては、
ガス消費量はどこのメーカーも横並び
ということがとても大事です。
メーカーの違いは気にしないでよろしいでしょう。
サポートの違いは気にしなくて良い
給湯器を製造しているメーカーはどこも大手です。
コールセンターの受付対応、メーカーの方の対応、どれも十分満足に足るレベルです。
もちろん、個別のケースによっては不満足も生じますが、正直なところ、購入者が気にしてもそう影響ない部分の話です。
むしろ、メーカーよりも販売店を気にしてください。
給湯器は、どこのメーカーを選んでも品質に大差はありませんが、販売店は別です。しっかりと選ばなければ不満足に繋がります。
当サイトは、「いえすと」という業者さんをおすすめしています。
まとめ
メーカーによって大きく変わるところは、給湯器の「お湯を作る」機能にはありません。この部分についてだけいえば、燃費すらほぼ同じです。
ですから、給湯器を「お湯を作るだけの機械」と思うなら、どのメーカーでも同じと言ってすらいいでしょう。
ただ、好みの部分では違うところも多くあります。
給湯器の選び方は実はとても奥深く、ここではご紹介しきれなかった違いもあると思いますから、実際にはプロにご相談して選んでください。それが結果的に満足のゆく選択になるはずです。
当サイトは、「いえすと」という業者さんをおすすめしています。