給湯器の「循環アダプター」ってご存知ですか?
浴槽についている、熱いお湯が出てくる丸い金具のことです。
この「循環アダプター」は、給湯器の交換と一緒にするか、についての答えは、
異常がなければ交換しなくてOK
です。

目次
循環アダプターって?
循環アダプターの写真をご覧ください。

機能としては極めてシンプルです。
ポンプ強制循環式ガス給湯器は、追い焚きをする際、ポンプの力でお湯を循環させています。
配管と浴槽をつないでいるのが、この部品、「循環アダプター」というわけです。
循環アダプターは交換するか?
特別な事情がなければ、給湯器と一緒に交換する事はありません。
特別な事情とは、水漏れがしている、だとか、機種の都合上交換をしなければならない、などといったケースです。
特に異常がない場合、ポンプ循環からポンプ循環タイプの給湯器へ交換する際は、ほとんど循環アダプターの交換は不要と考えてOKです。
ただし、必ず大丈夫というわけではありませんから、念の為に給湯器を交換する際は、業者さんにもチェックしてもらったほうが良いでしょうね。
給湯器交換の際は、単体で交換するよりも作業費が安く済むケースが多くあります。
循環アダプターの耐用年数は?
循環アダプターの耐用年数は、15年~25年程度と思われます。
給湯器の耐用年数は10~15年。
浴室は、25年~35年前後です。
浴室をリフォームするまでそのままにしているケースが多いですね。
交換しないで汚くないの?
きれいだ、というと嘘なのですが、ポンプの力で圧送しますので、健康被害を心配するほど汚れがたまることはありません。
通常は交換せず、清掃だけで十分だと考えています。
ご心配の場合は、給湯器を交換する際に、業者さんに声をかければ部品を外して確認してくれるでしょう。
循環アダプターの掃除はどうする?
一般の方は、フィルターを外して掃除するくらいしかできません。

部品をバラせばもっと外れるのですが、戻せないケースや、変に取り付けて水漏れを起こすなどのことも考えれますので、あまりオススメしません。
ご心配の場合は、薬剤を使って清掃をすればよいでしょう。
詰まらせない、汚さないために注意することは?
経験上、循環アダプターが詰まる、汚れる、というケースでよくあるのは
お湯を貯めっぱなしにしているご家庭
です。
残り湯を翌日まで残しておいて洗濯物に利用しているうえ、入浴剤を利用している場合は特に顕著です。
40度前後のお湯は雑菌が繁殖しやすいです。また、お湯の中には人の垢や入浴剤など、雑菌の栄養となるものも多いですからね。
交換する、しないに関わらず、気になる方はあまりお湯を残さないほうがいいでしょうね。
追い焚き配管洗浄機能付き給湯器も
給湯器の中には、入浴後、自動で追い焚き配管を洗浄してくれるタイプの機種もあります。

他には、業者さんに配管のクリーニングを依頼することもできます。
以下はノーリツという給湯器メーカーのサービスです。薬剤洗浄に、ちょっとした循環アダプターの分解清掃ですが、費用としては1万円。
少し高いですが、自分では掃除できないところをプロに掃除してもらえるのは嬉しいですね。
→ノーリツの風呂釜・追いだき配管クリーニングクリーニングサービス
循環アダプターの交換費用は?
循環アダプターの部品代が7000円前後、それに交換費がかかります。
一概には言えないですが、循環アダプターだけの交換を依頼するケースで、工事費が8000円~15000円前後だろうと思います。ですから、部品代合計で、15000円~22000円くらいになります。
給湯器と一緒に交換する場合は、安く交渉することはできると思います。場合によっては、部品代だけ、または、もう少しだけ、くらいで交換してもらえるかもしれません。
業者さんとの交渉によるので、なんともいませんね。
コツとしては、見積もり段階で「交換するならいくらか?安くならないか?」と聞くことです。
営業マンだって給湯器を購入してほしいのですからね。見積もり段階であれば工事費をサービスにしたり、値引きで対応したりもしやすいのです。
しかし、工事に入ってしまうとそうは行きません。
循環アダプターの部品を用意していなかったり、工事の取り付け職人さんも追加作業を嫌がってしまったりすることがあります。作業前に、必要な時間を計算していますからね。追加の作業を嫌がって、少し高い金額を提示されたりするケースもあります。
まとめ
ガス給湯器を交換する際は、
特に異常なければ循環アダプターの交換は必要ない、と言うのが一般論です。
ただし、給湯器と一緒に交換すれば、作業費が安くなることも多いのは事実。
変えればいいというものではないですが、変えなければいい、というものでもありません。
見積もり段階で業者さんとしっかりと打ち合わせをして、劣化状況なんかもみてもらったうえで、アドバイスをもらって判断するのが良いと思います。
当サイトは、「いえすと」という業者さんをおすすめしています。